結婚相談所の5大トラブル|トラブルを回避するための注意点と対処法

対象:男女向け

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更新日:/公開日:2019年07月23日

結婚相談所の5大トラブルとは|トラブルを回避するための注意点

松田謙太郎
この記事の監修者
松田謙太郎
元大手経済団体職員のフリーライター。大手婚活会社「エクシオ」の婚活セミナー講師などを務める。現在、都内結婚相談所の非常勤仲人も兼務している。『婚活アドバイザー』資格保有。

本気で婚活して結婚したいと考えている人にとって、結婚相談所は頼りになる存在です。

しかし、「高い会費を払ってでも結婚したい」「少しでもいい人を見つけたい」といった人の気持ちを逆手にとって、悪質な運営を行っている業者もゼロではありません。

結婚相談所に関するトラブルは絶えず、毎年多く報告されているのが現状です。

今回は、結婚相談所で問題となりやすいの「5大トラブル」を回避するための注意点と対処法について、わかりやすくご解説していきたいと思います。

国民生活センターに寄せられる相談件数やトラブルについて

独立行政法人の「国民生活センター」には、数多くの結婚相談所トラブルに関する相談が寄せられています。

2009年の3,000件をピークとして、近年では減少傾向にありますが、2018年でも年間1,728件もの相談が報告されています。
参照元:結婚相手紹介サービスのトラブルが増加|国民生活センター

その内訳は、個人開業の結婚相談所が約7割、有限会社が1割程度でした。

大手上場企業の結婚相談所ではごく少数です。

結婚相談所は、個人でも簡単に開業できるため「副業や趣味」でいい加減な運営を行っている業者も中にはあり、それらが野放しになってしまっているのが現状といえるでしょう。

また、特定商取引法においても「結婚相談所」は中途解約可能な業種に分類され、クーリングオフも可能なのですが、解約金や違約金にまつわる相談も少なくありません。

結婚相談所の5大トラブルとは?

結婚相談所のトラブルでよくあるものとして、「事前の説明と異なる」「紹介相手の質が悪い」「紹介人数」「成婚料について」「途中解約の違約金」の5つが、結婚相談所に関するトラブルで多いと報告されています。

それでは早速、結婚相談所の5大トラブルについて詳しくみていきましょう。

【トラブル事例1】事前の説明と全然違う

結婚相談所のパンフレットやサイトに書かれている内容と、実際のサービス内容や契約内容が全く異なっているといったトラブルは少なくありません。

事前の説明で聞いていた月会費より高い金額を請求されたり、入会後のフォローが全然かったり、個別のカウンセリングが有料だったり、「こんなはずじゃなかった」というトラブルは現在でも毎年報告されています。

【トラブル事例2】紹介相手の質が悪い

結婚相談所では、登録時にカウンセリングを行って「どんな人が希望なのか」、年収、学歴、職業、家族構成などを、事前に入会希望者に確認することがほとんどです。

しかし、「条件に合った人を全然紹介してもらえない」「相手のプロフィールと自分の希望条件が全く違う」といったトラブルで困っている人も多いといいます。

悪質な結婚紹介所では、虚偽のプロフィール掲載が行われていることもあると聞きます。

そのため、実際に会ってみたら紹介相手のスペックがあまりにも悪く、「お金と時間を無駄にした」と後悔するケースも現実に起こっているのです。

【トラブル事例3】紹介人数が少ない

結婚相談所の多くは、高額な入会費用(初期費用)と月額料金を支払ったうえで、相手を紹介してもらうシステムです。

しかし、「こんなに高いお金を払っているのに、毎月1~2人しか紹介してもらえない」「紹介してもらっても、お見合いに全然進まない」などのトラブルが絶えません。

【トラブル事例4】成婚料支払いのタイミング

結婚相談所をはじめとした「婚活サービス」では、結婚に向けて特定の相手が決まったときに成婚料を支払って退会するのが一般的となっています。

しかし、「交際2か月しか経過していないのに、成婚料を請求された」「申し込み時に半額の成婚料前納を求められたが、途中退会時に返金してもらえなかった」などのトラブルが報告されています。

【トラブル事例5】中途退会・解約の返金手続き

結婚相談所は、特定商取引法においても「途中解約が可能な業種」に指定されています。

「思うような成果が出なかった」「いい出会いがなかった」などの理由で、退会することが認められているのです。
要はクーリングオフも可能ですし、「会員〇年縛り」もできないシステムになっています。

しかし、途中で解約しようとしたら「高額な解約金を要求された」「契約書には、途中退会を認めないと明記しているので解約できないと言われた」などのトラブルが目立っています。

もちろん、途中解約できない契約は法律に違反するので無効なのですが・・・。

トラブルを回避するための注意点と対処法

上記でご紹介した「結婚相談所の5大トラブル」を回避するためには、どうしたら良いのでしょうか。

具体的な注意点と対処法について、解説していきたいと思います。

【注意点1】入会前の確認は念入りに行うこと

結婚相談所に入会申し込みをする際には、書類の確認を念入りに行うようにしてください。

特に、「受けられるサービス内容や料金に関する書面」と「解約時の規定」はしっかりチェックしましょう。

トラブルが発生する多くのケースでは、書類に記載されている文章を読み飛ばして安易にサインしてしまうことが原因となっています。

もし難しくてわかりにくい部分があれば、恥ずかしがらずに確認することも必要です。

また、結婚相談所は契約前と契約後に書面を渡す義務があります。

もしも書面を渡されなかった場合には、こちらから催促するようにしてください。それでも渡さない業者は、悪徳の可能性があります。

少しでも「おかしいな」と感じたら契約をキャンセルして、初期費用の支払いには応じない方が賢明でしょう。

【注意点2】複数の結婚相談所の話を聞き信頼できる優良なところを選ぶ

  • ・トラブル回避のために、まずは情報集めからはじめよう
  • 絶対に〜という言葉は信じないようにしよう

信頼できる結婚相談所を選ぶためには、複数の結婚相談所へ行って話を聞くことも大切です。
仕事で契約する際は相見積もりが基本ですよね。婚活もそれと同じです。

結婚相談所の口コミ・評判をみる

【対処法1】消費生活センター・国民生活センターに相談

国民生活センターに相談

「結婚紹介所でトラブルに巻き込まれてしまった」といった場合には、泣き寝入りしてはいけません。

要点をまとめてから、最寄りの消費生活センターや国民生活センターへ相談しましょう。

流れとしては、まず自分の被害状況を報告して、抗弁書の作成を行います。(費用に関するトラブルの場合)

作成した書類を決済機関に送付し、結婚相談所へ返金の申し入れを続けると、認められた金額が返金される仕組みです。

国民生活センターに相談する

【対処法2】金銭トラブルは弁護士に相談

結婚相談所との金銭的なトラブルに関しては、直接交渉していても一向に進まないことが少なくありません。その場合には、弁護士に相談するのがおススメです。

「弁護士に頼むと高額な費用がかかるのでは?」と躊躇する方も多いですが、初回無料相談を行っている弁護士事務所も存在します。

特に、高額な違約金や返金、成婚料に関するトラブルは、自分だけで解決しようとムキにならず、プロの手を借りるのも賢い方法のひとつでしょう。

まとめ|確認と複数社の検討を入念に行う

最近では、結婚相談所で結婚するのは恥ずかしくないというポジティブなイメージが広がりつつあります。

「早く結婚したい」「生涯を共にする相手を見つけたい」と、本気で婚活している人にとって結婚相談所は心強いサポートになるでしょう。

しかし、その反面「悪徳業者」や「いい加減な運営をしている会社」も一定数存在するのは確かです。

結婚相談所に入会する際は、今回ご紹介したようなトラブルを回避するためにも、必ず契約書面をしっかり確認して、複数の相談所の話を聞き、よく検討してから申し込みをするように注意してくださいね。

監修者情報

松田謙太郎

松田謙太郎

1979年生まれ。元大手経済団体職員のフリーライター。
20代の時に結婚相談所、婚活サイト、婚活パーティーなどありとあらゆる婚活をするも、途中でうつ病になり離脱。病気退職後、数年の療養後、「下から目線のダメ婚活」をテーマにライターとして復帰。「男性の底辺と女性の中間が売れ残る法則」など独自の理論で婚活サイトの評価を得る。その理論をもとに、自身の婚活を復活させ、見事2017年に結婚。大手婚活会社「エクシオ」の婚活セミナー講師などを務める。
現在、都内結婚相談所の非常勤仲人も兼務している。『婚活アドバイザー』資格保有。

婚活レコメンド編集部

本記事は婚活レコメンドを運営するつなぐマーケティング株式会社の編集部が企画・執筆を行っています。

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